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小林君の正味の話

これも人気の素材です。良い所は


【長所】

  1. 断熱と気密、そして防音

  2. 燃えない、有毒ガスが出ない

  3. ミネラルの効果、害虫を寄せ付けない

  4. 呼吸する植物センイ

 

欠点はリフォームがしにくい、費用が高い、配線や壁貫などの際の補修と気密修復が難点です。天井裏も吹き込むために点検口ひとつにしてもかなり大変です。


【良く指摘される欠点について】

 

1.壁内結露

吹き込みできちんと充填が出来ていれば、セルロースファイバーは相当過酷な実験をしても結露しないことが分かっています。グラスウールはセンイを解きほぐして行くと最後は一本のガラス棒に行き着きますが、セルロースファイバーは天然のセンイなのでどこまで行ってもセンイのままです。※

とはいえ、屋根裏の抜けが悪いと結露してなかなか湿気が抜けない事もあるようです。完璧な素材はあり得ないとは思います。状況や環境、気候地区にもよるでしょう。


2.壁内での沈下

セルロースファイバーの施工は「片面壁材、片面防塵フィルムによって形成された厚さ12センチ程の空洞」に強力なブロアでフレーク状の断熱材を吹き込み充填することによって断熱層をつくります。時間の経過とともに断熱材が沈下し、やがて上部にスキが空いて断熱欠損が出来るのではと懸念されることがありますが、セルロースファイバーには適度な弾力性があって、またブロアは極めて強力なので、作業者がふつう程度の注意力を持って施工にあたれば何の問題もありません。むしろ断熱欠損の出来にくさがセルロースファイバーの長所だと思います。


セルロースファイバーの場合ビニルクロスにすると調湿を生かせずもったいないので紙クロス、コットンクロス、珪藻土など透湿性のある物に変えた方が良いでしょう。また沈下しないようにしっかりとかなりの量を拭きこむ必要があります。外壁側は透湿性のあるハイベストウッドを使っておりますので壁体内に湿気がたまりにくい環境を作れます。

※最近はセルロースファイバーでも「防湿層を!」といって壁内にビニールを施行することもあるようです。基準などが無いため、本当に何が正しいのか?やはり新しい素材は今後も迷走していくでしょう。スマイルホームではビニ‐ル施工は良さが減るので外壁部まで通気する(湿気を逃がす)工法としています。ただ、ロフトや屋根裏施工では施工面で不向きな点(出来ないことないですが)もあるため要相談です。

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